透湿防水シートと通気工法の胴縁

izumigawa2009-04-04

外壁は、通気工法です。
通気工法の我が家の場合、壁の内側から、クロス(クロスでなくてもよいわけですが)、石膏ボード(珪藻土処理(工務店さん推奨の抗酸化剤処理))、断熱材(グラスウール)、透湿防水シート、通気層、外壁サイディング、表面塗装(リシン吹付け)となります。
写真は、先日まで、外と内とがつーつーだったところに、まず、透湿防水シートである、ウォーターガードIII(クボタ松下電工外装(すごい社名です・・・))が張られ、通気層を確保するための胴縁の細い材木が渡されています。
通気工法の壁構造については、上述のクボタ松下電工外装のサイト(こちら)で。
透湿防水シート協会というのもあるので、透湿防水シートについてはそちらのサイトを。
ごくごくご近所で、ほぼ同時進行で新築が進んでいますが、そちらは三菱樹脂のロゴがシートに書いてあります。三菱樹脂社さんも、クボタ松下電工外装社さんも、どちらも、この協会の会員であることもわかりました。
建築工務店さんによる構造見学会の予定がこちらから紹介されました。木組みの感じがよく撮れた写真を載せていらっしゃいます。
通気工法では、サイディングの内側に通気層を取ります。通気は、サイディングの下縁から上縁に向かって空気が抜けるようにします。透湿防水シートの外側とサイディングの内側には結露する(部屋の内側と外側では内外温度差が生じるため)わけですが、それを通気層の空気が入れ替わることによって、排出されるわけです。そのためには、通気層は縦にがらっと空いている方がよいです。そうすると、サイディングを固定するための胴縁と呼ばれる部材は上下方向に打っておくことがよくなります。これが縦胴縁です。写真からもわかるように、我が家は胴縁が横方向です。これは、サイディングの固定の問題などから、このようにすることが適当だから(らしい)です。我が家のサイディングは縦張りというものらしく、横向きに胴縁をするのがよいらしいです。外壁材が家からはがれてしまっては、通気だけしても仕方がないですから、胴縁を横方向にして、なお、上下方向に空気の通り道があることが必要です。
この横胴縁では、空気の通り道を確保しないで施工することがウェブ上で問題になっている(こちら)ようだったので、横胴縁の施工について、工務店さんにお尋ねしたら、
「サイディングメーカーの施工指導により、1820mmに30mmの空きスペースを確保できるように張っていく・・・しっかり確認して張(ります)・・・」とのお返事でした。こちらのことのようでした。掲載写真はサッシ周りの横胴縁の写真ですが、隙間が空いているのがわかります。このやり方の他にも部材に工夫をしたものを用いる方法などもある(こちら)。