ハウスドクター

izumigawa2009-06-15

一昨日のできごととして、現場で外構の打ち合わせをして、その場で、道路に面した水道メーターの位置変更の必要なことがわかったと書いた。その日のうちに、メーターは移動して、花壇ブロック積みが始まっていました。進行が早いために、写真の掲載が間に合わないので、6月15日の日記は14日に書いています。打ち合わせは13日(土曜日)、メーターの移動も13日、写真は、14日(日曜日)の早朝です。掲載写真では、左手に枡、右側にメーターが写っています。移動する前は、メーターが枡の左側で、隣家との塀に密接していました。また、花壇は化粧ブロック2段分で、そこに土が入るので、枡の背が高くなり、メーターも高く上がっています。
工事も終わりが見えてきて思うのは、家を建てるハウスメーカーさん・工務店さんとのつきあいは、病気のときのお医者さんとのつきあいに似ているな、ということです。色々なことが似ていると思います。家づくりにも、医療にも、日進月歩で新技術や新製品が登場し、それを取捨選択しながら使いこなしていかなくてはならないこと。家づくりでは、解体・設計・地盤調査・地盤補強・基礎・大工・屋根・外壁・内装・建具・電気・ガス・水道・下水・ユニットシステム・左官・庭・監理・法律手続・営業・事務と、非常に多くの職種の人が関わります。医療も同じ。医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師(各部門)・療法士・ソーシャルワーカー・事務・経理・法律手続・経営。これだけ多くの専門職が関与して、しかもそれぞれの専門分野で新しいことが出てくる。それを無難に使いこなしていくためには、経験を積んで行くことが大事。よくある病気に対応するのが得意な病院・医院もあれば、この病院でなければ対応できない、というような病気やそれに対する技術もあります。家づくりでも、比較的ありきたりな家もあれば、非常に斬新な家もあります。どんな場合にも完璧に対応することは難しく、すべての場合に完璧に対応することは、さらに不可能です。家づくりを依頼する側も医療を受ける患者さんも、家づくりのすべて、医療のすべてを理解することはできない点も似ていますし、すべてを理解できないながらも、ある程度は知っていたいと思う点も似ているでしょうか?そして、施主側と施工側、患者側と病院・医院側との間で、ある一定以上の信頼関係(ここから先は、もう、お任せします)が前提であることも似ていそうです。そして、昨今、残念なことに訴訟などが発生しがちなことも。たとえば、自分が慣れていない方法(施工方法・手術方法)で引き受けてそれがうまくいかない(熟練不足)ためのトラブル・事件とか。
ハウスドクター・かかりつけ医として大事なのは、多彩な関係分野に大きく目配りが利いて、自分と自分と協力関係にある関係者の力量を了解した上で、大きな間違いなくできる範囲を定めて、それについては自信を持って提供することと、範囲を超えていると思ったら、たとえそれが、原理的に可能ではあっても、実施しないほうがよいと言えることと、そうは言っても、新しい物やことに着実に挑戦すること、などでしょうか。どんな仕事もそうですが、仕事ができるって本当に大変なことだと思います。