日当たり

izumigawa2009-04-08

太陽の高度は季節と所在地の緯度で決まります。
所在地の緯度は地図を見てもわかりますが、「正確に」知るとしたら、こんな方法があります。
緯度がdd度mm分ss秒だったら、春分秋分のときの南中時の太陽高度は、90度00分00秒-dd度mm分ss秒です。60分=1度、60秒=1分です。
回帰線の角度(夏至冬至のときの地軸の傾き)は23度26分22秒なので、夏至冬至のときの南中時太陽高度はそれぞれ、春分秋分のときのそれにこの傾きを加えた・減じたものになります。
緯度を35度くらい、地軸の補正を23度と丸めてしまえば、春分秋分の南中時太陽高度は55度、夏至のそれは78度、冬至のそれは32度となります。
建物や周辺環境で知るべきことは、日が当たるかどうかを知りたい位置と太陽方向の障害物の水平距離と、知りたい位置と障害物の高さの差です。それぞれ、L1(水平距離),L2(高さの差)とすれば、知りたい点から障害物のてっぺんを見上げた角度は、エクセルで計算すれば、=ATAN(L2/L1)/(2*PI())*360 で得られる値が、「度」を単位としたそれです。
ちなみに屋根の勾配は、4寸勾配や3寸勾配などと呼ばれますが、これは、L1=10に対して、L2=4 (または3)ということですが、この角度は21.8度に相当します。緯度35度地点の冬至の南中時太陽高度が32度ですから、屋根の勾配は太陽光を邪魔しないことがわかります。