集成材

izumigawa2009-03-16

木から材木の大きさそのままに取り出した「無垢材」。それに対して、薄く取り出した材木を張り合わせてそれなりの大きさにする「集成材」。
木の素材としての性質は、「植物という生物が成長の過程で作った、多孔質で軽量の重量方向に強靱な」とでもまとめられるだろうか。こちらを参照。火に弱いが、一度、水分が抜ければ、水にも強く(木で船を造る・・・)、基本的には虫にも強い。唯一の例外がシロアリか。
一度、水分が抜ければ、というところがくせ者か。含水量が大事というより、「含水状態が、『平衡状態』に達している」ことが大事。乾燥した場所の材木はより乾燥させた状態で安定し、湿った場所の材木は、より湿った状態で安定する、と。(水にも強いので、工事中に少々の雨が降ろうと、それでいたむというものでもないらしいが、でも天気は悪いより、よい方がいいです(写真は、雨の3月22日に撮影したもの))。
いずれにしろ、平衡状態には、指数関数的に変化し、「有限時間」では完全に平衡には達さないだろうけれども、現実的な平衡状態にはそれなりの「有限時間」で達するだろう。
写真は、そんな集成材が、規格に合格しました、という張り紙。規格保証書を出している『日本集成材工業協同組合』のホームページはこちら。その10年保証保険はこちら